【原曲】アルプス一万尺
アルプス一万尺
小槍の上で
アルペン踊りを
さあ踊りましょ
昨日見た夢
熊公の言うことにゃ
俺っちゃお前の
恋人だてさ
一万尺に
テントを張れば
星のランプに
手が届きそう
キャンプ生活
お気軽なもの
狭いテントが
我が我が家
槍の頭で
小判を投げりゃ
奥飛騨お化けが
手を広げる
お花畑で
昼寝をすれば
蝶々が飛んできて
キスをする
雪渓光るよ
雷鳥歌う
山の男の
意気を見せよ
西穂においでよ
奥穂へおいで
槍の頭で
会いましょう
岩の頭に
夜風が吹けば
雲の布団で
引きこもる
山のあいつは
私の恋人
また来る夏を
待ちわびる
槍ヶ岳へと
続く尾根道
一歩一歩と
踏みしめて
お花畑の
真ん中あたり
ライチョウ親子が
顔を出す
一万尺の
山の上から
ヤッホーの声が
響き渡る
アルプス一万尺
小槍の上で
アルペン踊りを
さあ踊りましょ
【替え歌】全財産一万弱
全財産一万弱
口座を見つめて
ため息ひとつで
夜が明ける
朝ご飯もやしで
昼ご飯豆腐
夜は水飲んで
目を閉じる
電気の請求
スマホの通知
見なかったことにして
画面消す
街の明かり
遠くから見てて
スーパーの隅で
うつむくよ
誰からも連絡
来ることのない
スマホの画面は
暗いまま
昔の写真
めくってみたって
残高増えずに
胸痛む
カーテンの隙間
冷たい夜風
一万弱では
凍えそう
募集の画面を
スクロールして
自分の価値など
見失う
友達の誘い
用事があると
嘘を吐く声
震えてる
品川の駅を
うつむいて歩き
役所のベンチで
下を向く
部屋の時計
カチカチと響き
明日が来るのが
ただ怖い
夜更けに
一人きり座り
替え歌呟く
虚しさよ
一万弱の
現実抱え
枕を濡らして
横になる
全財産一万弱
静かな夜に
ため息ひとつで
目を閉じる