平成24年度(X代)、都営バスは技術的な試金石としていすゞ・エルガハイブリッド(パラレル式)を8台導入しました。日野製ハイブリッドが屋根上に巨大な機器を載せるスタイルをとる中、本形式は「ディーゼル車とほぼ変わらない外観」を維持した極めて珍しいモデルです。
室内空間に潜む巨大ユニット
外観を統一した代償は、車内レイアウトに現れました。米国イートン社製のハイブリッドシステムは、運転席側の最後部に設置。その結果、最後部の5人掛け座席のうち2席分が完全に消滅しました。 さらに、その前方座席も幅の狭いハイパックシートへ変更され、床下機器を逃がすためのデッドスペースが目立つ、ファンにはたまらない独特な車内構成となっています。
外観の視覚的工夫とカモフラージュ
ハイブリッドユニットが配置された側面には窓が設置されていません。しかし、デザインの連続性を損なわないよう、本来窓があるべき場所を黒色でカモフラージュ塗装し、通風口と点検蓋を隠すという細やかな配慮がなされています。
走行面では、エンジンとモーターの間にクラッチを介在させています。これにより、発進時はエンジンをアイドリングさせたまま、モーターのトルクのみで無音に近い発進が可能となりました。現在、その特有の操作性から、新宿・青戸・臨海などの委託車庫に集約されています。