1990年代、ディーゼル車の排出ガス問題が深刻化する中、都営バスが導入したのがCNG(圧縮天然ガス)バスです。 平成6年12月、都庁で華々しく披露されたこの車両は、A代からE代にかけて累計93台が導入され、東京の空をきれいに変える象徴となりました。
インフラの壁と克服
運行には専用のガススタンドが不可欠でした。当初は南千住のみでしたが、後に深川、臨海、北といった営業所内に充填施設を完備。 特に平成13年の都庁地下スタンド完成は、都心部での安定運行を支える大きな転換点となりました。
TECHNOLOGY & HISTORY
1990年代、ディーゼル車の排出ガス問題が深刻化する中、都営バスが導入したのがCNG(圧縮天然ガス)バスです。 平成6年12月、都庁で華々しく披露されたこの車両は、A代からE代にかけて累計93台が導入され、東京の空をきれいに変える象徴となりました。
運行には専用のガススタンドが不可欠でした。当初は南千住のみでしたが、後に深川、臨海、北といった営業所内に充填施設を完備。 特に平成13年の都庁地下スタンド完成は、都心部での安定運行を支える大きな転換点となりました。
平成24年度、わずか8台のみが導入されたこの車両は、都営バスの中でも極めてマニアックな仕様を誇ります。 日野製が主流だったハイブリッド市場に、米国イートン社製のパラレル式システムを引っ提げて登場しました。
車内後部に巨大なハイブリッドユニットを配置したため、最後部座席が2席減少しています。 外観上、このユニット部分は窓ではなく「通風口と点検蓋」になっていますが、デザインの統一感を保つために黒く塗装された「偽装窓」になっているのが大きな特徴です。
最大の特徴は、エンジンとモーターの間に配置されたクラッチです。 発進時にはエンジンをアイドリングさせたまま、モーターの力だけで静かに動き出すという、まるで電気バスのような走行体験を実現。 イートン社製AMT(自動変速MT)の採用により、ギクシャクした変速も解消されています。
現在、街を走るバスはLED表示が一般的ですが、かつて都営バスは液晶(LCD)表示の可能性を追求していました。 平成8年2月、品川営業所のB657号車に搭載されたそれは、当時の解像度としては極めて高く、丸ゴシック体による優雅な表示を実現していました。
フルドットによる自由なレイアウトは魅力的でしたが、屋外でのコントラスト(見えやすさ)が不足しており、特に日差しの強い環境での視認性に課題がありました。 結局、技術はLEDへとシフトし、試験導入車は数年で方向幕へと戻される運命を辿りました。
都営バスのフロントマスクを飾るシンボルマーク。かつては低公害の象徴として環境局のキャラクター「エコツムリ」が長く親しまれてきました。 しかし、アイドリングストップが当たり前となった平成18年末、全車一斉にマスコットキャラクター「みんくる」へと交代しました。